御所御用達の料理旅館であった「木藤」ののれん分けとして、昭和10年に創業。呉服商がひしめく室町界隈で、舌の肥えた旦那衆に愛されてきた京料理店だ。
3代目のご主人、髙橋拓児さんは「東京吉兆」にて「吉兆」創業者の湯木貞一氏に師事。現在は「日本料理を世界水準の高みへ」と、店に立つ傍ら、京料理の海外普及活動を行っている。
伝統にとらわれず豊かな発想で新しい京料理を生み出しているのも特徴。昆布出汁に金華ハムのスープを合わせたり、ワイン献立の料理には魚介や野菜の出汁を使ったり……と、要となる出汁を使い分け、一品ごとにさまざまな手法を駆使している。京料理が初めてという人も食べ慣れているという人も、新鮮な感動を味わえるはずだ。
昼は「洛中弁当」5,000円~(平日のみ)のほか、オーセンティックな京会席に6種の自家製デザートが付く「昼のミニ会席」5,000円~。昼夜の「会席」15,000円~では、旬の素材を用いた料理の数々とともに、名物のふかひれゴマ豆腐鍋がいただける。ワイン好きなら「ワイン献立」25,000円~はいかが。ワインに合う和食とともに、シニアソムリエの資格を持つご主人が常時50種類から選ぶ極上のワインを堪能できる。