数々の料亭や割烹が点在する祗園の中でも、特に京都屈指の一流店が立ち並ぶ八坂通り。名料亭「祗園丸山」を経て「祗園 花霞」で料理長を務めた末友久史さんが2009年に開店したのが、こちら「祗園 末友」だ。
茶の湯の流れを汲む京懐石の伝統を引き継ぎながらも新たな風を柔軟に取り入れ、他では出会えない唯一無二の献立をふるまう。「日本の良き文化を伝えていきたい」という想いから、節句の習わしも随所にちりばめる。
料理の決め手であり、「祗園 末友」の真摯な姿勢を表現する基となっているのが「八坂の水」だ。地下40mから汲み上げられる京都の軟水が、出汁はもちろん、あらゆる料理をたおやかかつ繊細に仕上げる。
舌の肥えた京都の食通をうならせるのは、料理だけではない。店主自ら設計を手掛けた数寄屋造りの建物、静謐さが感じられるしつらえ、四季折々の食材、うつわなどすべてに高い美意識が貫かれている。
京都において、一流の和食を求めることは簡単かもしれないが、真髄に触れようとするとなかなか難しいかもしれない。「祗園 末友」は、「食べる」だけではないさまざまな価値に触れられる、とっておきの店だ。
少人数で訪れるならカウンター席、グループなら個室を利用するといいだろう。接待やお顔合わせ、お祝い事といった大切な席としても申し分ない。
昼は5,500円~、夜は2万円~(税・サ別)。前日までに要予約。