ゆったりと雅な時の流れを感じながら、人々が行き交う八坂通り。ここに予約の取れない店の一つとして名を馳せる「祇園さゝ木」がある。ダイナミックな一枚板のカウンター。ゲストの目の前で、料理人が魅せる一連の流れはまるで観劇をしているかのようにエンターテイメント性に富む。
店主は佐々木 浩(ささき ひろし)氏。料理人になるきっかけは、学生のころより家で友人らに料理を振舞い、人を喜ばせることができるんだと感じたことが始まり。大阪・京都の各修業先で研鑽を積む。1998年、37歳の時に独立して祇園に出店。少しでも多くのゲストを迎えることができるようその後二回移転をし、現在の場所に構えた。
階段を上がり、暖簾をくぐる。ゲストが一堂に会するカウンター席は、さゝ木の特等席。活気溢れる料理人が潤沢な食材を調理し提供してくれ、楽しませてくれる。シックな内観は木で統一されており、屋敷の中心にある庭園を眺めることができる。もちろん座敷の個室もあり、美しい料理を自分たちだけの空間で楽しむ事もできる。
ゲストの「おいしい・・・、いや楽しい。」のために、今宵も「舞台」で臨場感満載の料理を繰り広げる同店。醍醐味と言えるカウンターを体感したゲストからは、喜びの表情が溢れる。
京料理の枠を拡げたいという想いは、今や京都を代表する名店と言われるまでと成った。今までにない日本料理の概念を超えた新しい味覚を発信し続ける祇園さゝ木。京都の伝統を継承しながらも、さゝ木でしか味わえない次世代の京料理を体感してほしい。
writer Chie