京都駅から車で10分、西大路通りに面した場所に「御料理いはら田」はある。和食店が集まる祇園から離れた立地だが、旨い料理を食べられると聞きつけた舌の肥えた大人たちに話題のお店だ。
鮨屋を営んでいた父親の姿を見て育った店主は、10年の修業を経て27歳で独立。西大路七条の地で、単品料理を主としたお店をオープンした。2012年には店舗を全面改装。おまかせ料理を提供する「御料理いはら田」として新たなスタートを切り、2017年には15年目を迎えた。
「人と同じことをしたくない」と話す店主が生み出す料理は、どれも斬新だ。例えばお造り。素材の味わいを感じてもらえるように、あえて造り醤油は出さない。明石の天然鯛には焼き松茸をペースト状にした醤油を、戻り鰹のタタキには自家製の柴漬けとオリーブオイルを合わせたものを添える。店主の経験と遊び心から生み出される独創的な掛け算は、訪れた人の心を掴んで離さない。
「まるでお花が咲いているみたい」と言われるほど、華やかで豪勢な料理がコースの最初から最後まで続く。「一品一品、インパクトのある料理を」と考える店主が生み出す、創意工夫溢れた料理にぜひ出会ってほしい。
白を基調とした店内は、大通りに面していることを忘れる静けさ。「肩肘はらずに、なごやかにお食事を楽しんでいただきたい」と店主。1階のカウンター席では、旬の料理に舌鼓を打ちながら店主との会話も弾むに違いない。