祇園・八坂神社の鳥居すぐ隣。小さな門をくぐると、そこはまるで古い山居のような静かなたたずまい。昭和初期に建てられた旅館を改装した、和のオーベルジュ「柚子屋旅館」の1階がこちらの料理処「一心居」だ。懐かしさの中にも洗練された美意識が漂っており、ここが賑やかな祇園の真ん中ということをしばし忘れさせてくれる。食事は宿泊客でなくても楽しむことができる。
食材は、京野菜や湯葉、豆腐、幻の京都牛など京都の食材のほか、丹波の山の幸、若狭から届く海の幸など、京都や近郊のものが中心。旬のものから名残りのものまで、四季折々の味覚を堪能できる。
旅館の名前に「柚子屋」と付けられている通り、名物は柚子。約1000年前、中国から朝鮮半島を経由して日本に柚子が伝わった時、最初に植えられたのが京都・水尾だと言われており、こちらでは水尾を始め日本各地から取り寄せられた柚子をつかった「柚子鍋」をいただける。秋から冬は黄色い柚子、春から夏は青い柚子で、ふくよかな香りと爽やかな酸味がたまらない。シメには、「柚子雑炊」が楽しめる。
昼は、朱盃に盛られたおばんざい15品が付く柚子雑炊膳(4,200円/税別)、鯛しゃぶが付いた鯛柚子鍋膳(6,200円税別)。
夜は、柚子鍋懐石(10,000円~/税・サ別)が人気(柚子鍋、柚子雑炊が付く)。